BACK-TICK櫻井敦司というアーティストが逝去した件について
あまりにも唐突なニュースだった。
『BACK-TICKボーカルの櫻井敦司死去』
本当にたまたま見たYahooニュースに記事があり、思わず声が出てしまった。
なにせ、まだ57歳という若さもあったし「亡くなる」と言う事が想像できない人だった。
櫻井敦司
BACK-TICKは1987年にデビューした直後から人気がでて1990年代はX-Japanとビジュアル系を引率してきた存在だった。
櫻井敦司は妖艶でゴスな存在で、好き嫌いがハッキリ別れるビジュアルとパフォーマンスだった。
にも関わらず、2023年までトップアーティストとして君臨していたと言うことは、比類ない魅力とカリスマがあったからだと思う。
個人的には自分の世界観を表現することが表現者として大事だと考えている自分からすると、BACK-TICKとして、自分の世界観を貫いてきた櫻井さんは尊敬と言う言葉では言い表せないほどの素晴らしいアーティストだった。
櫻井さんはファンから「魔王」とも言ばれていたが、その名の通り彼の造り出す世界観は美しさの中にある「闇」や「狂気」だった。
しかし、その闇の奥底に「優しさ」があった。
「闇」や「狂気」と「優しさ」と言う相反する両極端な性質がファンを虜にして離さなかったのだと思う。
文学的な歌詞
また、BACK-TICKの殆どの曲の作詞も手掛けていた。
その歌詞も他の人には真似できないような文学的な歌詞であった。
個人的には好きな歌詞はSix/Nineと言うアルバムの『Loop』と言う曲。
この曲は櫻井さんが詩を朗読しているスタイルになってるのだが、バックの曲も相まって本当に素晴らしい作品に仕上がっている。
本当に素晴らしい作品。
こんな表現。
櫻井さんにしか出来ないだろう。
アーティストはファンの中で生き続ける
少し脱線するが「死」と言うものは、個人が亡くなる事と言うより、その存在が誰からも忘れらるた時が本当の「死」だと考えている。
そう言う意味では死して尚ファンの中で生き続けることが出来るアーティストと言う存在は幸せなのかもしれない。
X Japanのhideさんも死して20年以上たっても忘れられるどころか、より神格化されつつある。
櫻井敦司と言う人も間違いなくそうなって行くであろうアーティストだと思う。
しかし、私自身も高校生の頃から30年近く好きだったので、本当に残念だし寂しい。
好きなアーティストとしては少し前坂本龍一さんも亡くなったが、自分の青春時代に好きだったアーティストが亡くなると言うのは、自分の青春も一緒に喪失したような気がする。
年齢的にも、これからこう言ったことは多くなるかもしれないが、遺してくれた作品たちを改めて大事に聞き返して行きたいと思った。
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