村上龍「希望の国のエクソダス」レビュー
こんにちは。
MoriKeiです。
村上龍さんの『希望の国のエクソダス』を読みました。
村上龍さんの本を読むのは初めてでしたが色々と考えさせられる内容でした。
『希望の国のエクソダス』は1998年から2000年にかけて雑誌『文藝春秋』で連載され2000年に文藝春秋から発刊されました。
内容的には、日本の未来に希望をなくした中学生がインターネットを使って独自の経済圏をつくるという内容。
驚くことに読めば読むほど2023年現在にまさに問題となってい内容が書かれていて驚かされます。
「中学生がネットを使って大人を雇う」や「独自の通貨を発行して経済圏をつくる」所なんて仮想通貨を連想される。
また、円安や日本の社会の閉塞感など、今まさに日本人が直面している内容を20年以上も前にここまで詳しく描かれていることに驚くばかり。
逆に言うと、20年以上も問題が放置された結果の2023年かもしれません。
2000年時点で「中学生が大人が今まで問題を放置したせいで希望の持てない国になった」と嘆いている。
それから20年以上たった2023年もまだ問題は放置されたまま。
中学生が北海道に広大な土地を購入し30万人規模で集団移住、都市および経済圏を独自に作り上げ、「日本からの実質的な独立」を果たすことが書かれている。
実際の土地を購入する意味は無いかもしれないが、仮想通貨とネットコミニティーを使って仮想国家を作るという事は実質考えられる事。
内容も引き付けられる内容なので、今改めて読んでみれば新しい気づきがあるかもしれないと思いました。
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