最近200万部を越えた事で話題になっている漫画『君たちはどう生きるか』。
内容が気になったので読んでみました。

原作は80年以上も前に吉野源三郎という評論家の人が書いた文学です。
80年前といえば、日本は戦時中。
自由な発言や思想が規制されていた時代です。
そんな時代に書かれた書物とは思えないほど現在にも繋がる普遍的なテーマを扱っています。

あらすじ

 主人公の通称コペル君と呼ばれる中学2年生の男の子。”おじさん”が近くに引っ越してくるところから話は始まります。
色々接しているうちに心を通わせるようになったコペル君。
学校での出来事をおじさんに相談し、おじさんからの助言をけながら成長するという内容です。
この、おじさんからの助言が非常に心に残るものでした。
特に心に残った名言を紹介したいと思います。

名言

生きる意味を見つける

  • 自分で経験しないと分からない事だらけ、だからこそ自分がどう感じるかが大事。それが自分の思想となる。
  • 世間一般に立派と言われている人の意見を鵜呑みにせず、自分で体験して感じることが大切。

人間関係について

  • 人間は生産関係の中で無数の人と繋がっている。
  • 粉ミルクを作るには色々の人の手が掛かっている。その人の手間を無視することはできない。
  • お互いに好意を尽くし、喜びとすることが素晴らしい人間関係となる。

勉強について

  • 学問とは世の中の仕組みをあらゆる角度から矛盾の内容にまとめたもの。先人の英知の結集が学問である。だから勉強する事に意味が有る。
  • 世の中の仕組みは一言で説明できるほど単純ではない。

コペル君の苦悩の意味

  • 取り返しのつかない事をしてしまった自分。それを苦しいと感じるのは、正しい道に従って歩こうとしているから。

おじさんが名付けた”コペル君”という名にも深い意味があった。

コペル君とおじさんがたまたま立ち寄った百貨店の屋上。
そこからコペル君が町並みを見下ろした時、人が小さく見えました。
それを見て、人を近くで見れば繋がりが分からにけど、離れてみると小さく見え、いままで気付かなかった人と人の繋がりが見えるようになりました。
それをおじさんに伝えると、コペルニクスの地動説の話をします。
コペルニクスが地動説を唱えてとき、天動説が常識で受け入れられるときには何百年もかかった。
天動説は自分が中心に世界が回っているということ、いわば子供の状態。
子供の頃は自分が中心にいて周りの事を気にする子なんで中々いません。
それに対して地動説は、地球が太陽の周りを回る事。
いわば世界が中心に自分が回っているということ。
これは世の中という枠組みの中で自分が存在するため、人と人の繋がりを大切に考えるいわば大人の状態。
人間は最初は天動説でも仕方ないが、成長すれば地動説にならなければいけない事を解いています。

これは心の刺さりました。
しかし最近天動説のままの状態の大人が増えたよう思います。

 

まとめ

そうこの本は今の時代にこそ読むべき本かも知れないのです。
80年という時を超えて、昔も今も人の悩みはなにも変わっていないなとつくづく思います。