MOVIE・アニメ

歴代映画売上ランキング グラフ

音楽業界がCD売上の大不振の代わりにライブ(フェス)の売り上げが好調であると言う記事を何度か書いたことがあります。
YouTubeなどの出現により「モノ」から「コト」に価値が移譲した結果と言えます。

その傾向は映画業界でも顕著で、3Dや4DXの登場により映画館で映画をみるコトへの価値が上がった事により、映画の売り上げが好調です。

 

目次

歴代映画興行収入ランキング

タイトル 世界興業収益 制作費 公開年 配給(スタジオ
)
アバター 2787965087 237000000 2009 20世紀FOX
タイタニック 2186772302 286000000 1997 20世紀FOX
スター・ウォーズ/フォースの覚醒 2062346360 200000000 2015 ディズニー
ジュラシック・ワールド 1668984926 150000000 2015 ユニバーサル
アベンジャーズ 1519557910 220000000 2012 ディズニー
ワイルド・スピード SKY MISSION 1515047671 190000000 2015 ユニバーサル
アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン 1405035767 250000000 2015 ディズニー
ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2 1341511219 250000000 2011 ワーナー
アナと雪の女王 1279852693 150000000 2013 ディズニー
美女と野獣 1263521126 160000000 2017 ディズニー
ワイルド・スピード ICE BREAK 1238852693 250000000 2017 ユニバーサル
アイアンマン3 1215439994 200000000 2013 ディズニー
ミニオンズ 1157275017 74000000 2015 ユニバーサル
シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ 1153394079 250000000 2016 ディズニー
トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン 1123794079 195000000 2011 パラマウント
ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還 1119929521 94000000 2003 ニューライン
007 スカイフォール 1108561013 200000000 2012 ソニー
トランスフォーマー/ロストエイジ 1104039076 210000000 2014 パラマウント
ダークナイト ライジング 1084439099 250000000 2012 ワーナー
トイ・ストーリー3 1063171911 200000000 2010 ディズニー
パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト 1066179725 225000000 2006 ディズニー
ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー 1056179725 200000000 2016 ディズニー
パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉 1043871802 410000000 2011 ディズニー
怪盗グルーのミニオン大脱走 1030423200 2017 ユニバーサル
ジュラシック・パーク 1029153882 63000000 1993 ユニバーサル
ファインディング・ドリー 1028644677 200000000 2016 ディズニー
スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス 1027044677 115000000 1999 20世紀FOX
アリス・イン・ワンダーランド 1025467110 200000000 2010 ディズニー
ズートピア 1023803568 150000000 2016 ディズニー
ホビット 思いがけない冒険 1017003568 18000000 2012 ワーナー
ダークナイト 1004558444 185000000 2008 ワーナー
ハリー・ポッターと賢者の石 974755371 125000000 2001 ワーナー
怪盗グルーのミニオン危機一発 970761885 76000000 2013 ユニバーサル
ライオン・キング 987483777 45000000 1994 ディズニー
ジャングル・ブック 966620425 175000000 2007 ディズニー
パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド 963420425 300000000 2007 ディズニー
ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1 960283305 250000000 2010 ワーナー
ホビット 竜に奪われた王国 960366855 225000000 2013 ワーナー
ホビット 決戦のゆくえ 955119788 250000000 2014 ワーナー
ファインディング・ニモ 936743261 9400000 2003 ディズニー
ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 939885929 150000000 2007 ワーナー
ハリー・ポッターと謎のプリンス 934416487 250000000 2009 ワーナー
ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔 926047111 94000000 2002 ニューライン
シュレック2 919838758 75000000 2004 ドリームワークス
ハリー・ポッターと炎のゴブレット 896911078 150000000 2005 ワーナー
スパイダーマン3 890871626 258000000 2007 ソニー
アイス・エイジ3/ティラノのおとしもの 886686817 90000000 2009 20世紀FOX
007 スペクター 880614360 300000000 2015 ソニー
スパイダーマン:ホームカミング 879885407 175000000 2017 ディズニー
ハリー・ポッターと秘密の部屋 878979634 100000000 2002 ワーナー

 

近年のヒット作から見える傾向

この表を見ても2010年以降に公開された映画が7割以上と年々歴史的ヒット作が発表されている事がわかります。
また、この一覧を見てある傾向があるとみえます。それは、、

  • シリーズものが多くを占めている。
  • CGアニメーションの躍進
  • 2000年代はワーナー、2010代はディズニーの圧勝!

シリーズものが好調という事もあるが、ヒットすればシリーズ化する傾向にあるという事。
当然といえば当然の流れだが、以前はシリーズ化しても3作くらいまでが多かったが、最近ではマーベルユニバースなどの様に作品を超えた連携が増えてきたとみえます。
シリーズ化を多く成功出来るかどうかがハリウッドメジャースタジオの勢力図にも大きく影響を与えました。

  • ディズニー:マーベル系、ピクサー、スター・ウォーズ(エピソード7以降)、パイレーツ・オブ・カリビアン
  • ユニバーサル:ミニオン、ジュラシック・パーク
  • ワーナー:ハリー・ポッター、バットマン、ホビット
  • 20世紀FOX:X-MEN、ダイ・ハード
  • ソニー:007、スパイダーマン
  • パラマウント:トランスフォーマー

2000年代はハリーポッターやダークナイトシリーズがヒットしていた為、ワーナーが他のメジャースタジオを1歩リードしていた感がありましたが、2010年以降に入ると、ディズニーが大きくリードしています。
(因みに1990年頃はスピルバーグ作品を多く配給していたユニバーサルの圧勝)
ここ数年はミニオンやジュラシックワールドのヒットでまたユニバーサルが巻き返して来ていましたが、数日前大きなニュースが飛び込んできました。

 

ディズニーが20世紀FOXを買収!

先に書いた通り、ハリウッドにメジャースタジオと呼ばれる大手の映画会社が6社あります。
ユニバーサル・パラマウント・ソニー(コロムビア)・ディズニー・20世紀FOX・ワーナーがそれに当たります。
その6社でハリウッド映画の86%のシェアを持っています。

  • ディズニー :26.3%
  • ワーナー  :16.7%
  • 20世紀FOX    :12.9%
  • ユニバーサル:12.4%
  • ソニー   :8.0%
  • パラマウント:7.7%

その6大スタジオ同士で超大型買収が成立されたとのことです。
それは、業界1位のディズニーが3位の20世紀FOXを買収したとのことです。

 

20世紀FOXってどんなスタジオ?

20世紀FOXと言えば、「タイタニック」や「アバター」などのキャメロン作品や、「エイリアン」「ダイ・ハード」「X-MEN」などの大作を持っている映画会社。古くは「猿の惑星」や「サウンド・オブ・ミュージック」旧スター・ウォーズ作(ジョージ・ルーカス時代)の大企業です。
映画をあまり知らない人でもこのオープニングを見れば知らない人はいないのでは無いかと思います。

 

元々ディズニーが2010年以降大成功を収めたのは、M&Aを繰り返してきた事も要因にあります。

「ピクサー」に始まり、「マーベルコミック」、スターウォーズの「ルーカスフイルム」。
近年のヒット作はM&Aした企業のシリーズ物で成り立っています。
そして今回は20世紀FOXの買収。
最近はヒット作が中々でなくて株価の下落も報道されていたFOXですが、企業としてはディズニーに匹敵する大企業。今回の買収劇も同レベルの企業同士です。

正直昔からの映画ファンにとっては少しショッキングなニュースでした。

M&Aを繰り返してヒットの基盤を作り上げたディズニー。
当面はディズニーの一人勝ちが続くと思われますが、栄枯盛衰。
また思わぬ大編成があるかもしれません。

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