SNSを使っている人は多いですが、発信する対象が「不特定多数」となると、その数はかなり減るのではないでしょうか。実際には、LINEなどの特定の人やグループ向けに発信し、あとは閲覧だけしている人が大半でしょう。確かに、見知らぬ人に発信するのは、慣れていなければ抵抗があるかもしれません。
それでも、私は「SNSで積極的に発信すること」をおすすめします。なぜなら、SNSで発信することで、自分が社会の中で「個人として存在する」ことを示せるからです。発信しないままでは、つながりはどうしても身近な人々(学校や会社、近所の人など)に限られがちで、今の時代に求められる「個人の力」を育む機会が減ってしまいます。
時代は急速に変化しています。これからは企業に依存せず、個人で稼ぐ力やネットワークを持つことが重要になってくるでしょう。AIの普及で仕事の形も変わり、希望する仕事ができるかもわからない時代です。こうした変化に対応するためには、SNSを活用して「自分がどんなスキルを持っているのか、何を考えているのか」を発信し、共感やつながりを広げていくことが重要です。それがやがてビジネスにつながる可能性もあります。
「自分には関係ない」と思われる方もいるかもしれませんが、終身雇用の崩壊や不安定な年金制度を考えると、SNSで発信し、自分の力で稼ぐスキルを少しずつ身につけておくことは、これからの時代を生き抜くうえで大切な備えになるのではないでしょうか。