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映画『ダンケルク』

第2次世界大戦の1940年5月26日の起こった「ダンケルクの大撤退」を映画化したものである。
2017年の7月に世界公開して予想を上回る大ヒットを飛ばした映画である。
大ヒットの要因には、監督であるクリストファー・ノーラン(ダークナイト等)の人気もあるが、実際の戦争の緊張感を体験できる作りになっている事が大きいと思われる。
そもそもこの映画は、あまり歴史的背景の説明がない。
いきなりイギリス軍とフランス軍がドイツ軍に追い詰められた状況から物語が始まる。
そして、主人公のイギリス軍のトミー二等兵と英国空軍のパイロットのファリアと自身の小型船の徴用命令を国より受けたドーソンの3つの視点を織り交ぜた群像劇的に同時進行して物語が進んでいく。
主人公は全員現在何が起こっているか分からないが、追い詰められた緊迫した状態にある。
観客はその何も分からないが緊迫した状態を実体験する事になる。
何もわからない状態という事ほど恐ろしいものはない。
助けは来るのか?わからない状態で主人公たちは生に向かってもがく事になる。

 

ダンケルクの大撤退とは?

そもそもダンケルクの大撤退とは何だったのだろうか?

ダンケルクとはフランスの海岸のこと。
第2次世界大戦の1940年にイギリス、ベルギー、カナダ、フランスからなる連行軍がドイツ軍にこのダンケルクで包囲され、撤退を余儀なくされた。その時、民間の貨物小型船、860隻が連合軍の兵士を救った事が背景にある。

監督はクリストファー・ノーラン

監督のクリストファー・ノーランはイギリス人監督。
これまでに、新バットマンシリーズ(ビギンズ、ダークナイト、ライジング)やインセプション、インターステイラーなどのSF映画でヒットを飛ばしてきた大ヒットメーカーである。
そんな監督が今回選んだ題材が、戦争映画である。

そんな、クリストファー・ノーラン。
こだわり派の監督で、

  • CGは極力使わない。
  • フイルムにこだわりデジタル撮影はしない。

こんな監督のこだわりのおかげで、撮影はとんでもない事になったようだ。
まず、戦闘機は本物を使用。そして、街中の戦場シーンも実際に撮影。
撮影は大変だったろうと思う。
ただ、CGを使用しないことでよりリアリティーがましている。
そこがこの監督の人気のある所ではないかと思われる。

 

ハンス・ジマーの音楽も不安を煽り立てる

この映画の音楽はハンス・ジマーと言う人が担当している。
ノーラン監督の常連でもあり、パイレーツ・オブ・カリビアンも作曲している売れっ子音楽家である。
近年では「ブレードランナー2049」の音楽も担当。
娯楽作品から緊迫感のあるシリアスな映画まで幅広く活躍している。
そして、この音楽が不安を良い意味で煽っている。
この音楽が映画を最大限に緊張感のあるいい映画に仕上げている。

 

まとめ

実際に映画を鑑賞した感想としては、正直細かい部分は分からない事が多かった。
しかし、追い詰められた兵士の絶望感や緊張感は追体験できる映画であった。
実際の兵士は20歳前後が多かったようで、視聴者と同じ何もわからない状態で追い詰められる恐怖を味わったと思う。
逆にそのことがリアリティーを生んでいるようにも思う。
映画としても非常に良くできていて、2時間をあっという間に終わってしまった印象。
この映画は実際に見ないと良さが分からないと思う。
戦争映画や歴史映画が苦手な人でも一度見て頂きたい映画だと思う。

 

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